「無錫製造」は東京オリンピックの開幕式に輝いている

東京オリンピックが開幕したが、その開会式にも「無錫の要素」が光っていることを多くの人は知っていない。記者は、西山区西北鎮にある「江蘇世展集団」から、開会式の舞台は同社が設計・製造したアルミ合金製のトラスであることを聞いた。「江蘇世展集団」は、日本のメーカーによる2年間の厳しい検証を経て、優れた技術レベルにより、日本の国内メーカーや欧米のメーカーを抑えて、この重要な受注を獲得した。会社の経理(滕氏)によると、オリンピックの開会式に登場することは、「無錫製造」の確認になる。

2015年、日本国内の舞台芸術用ディスプレイのサプライチェーン企業である「西尾(株)」は、「技術的な要件を満たすことができれば、「江蘇世展集団」を東京オリンピックのサプライヤーシステムに組み込む」と打診した。「当時、西尾の社内には、まだ中国企業の製品を使いたくないという人がかなりいった」。滕氏によると、今後2年間はアルミ合金製品の変形制御に関する技術に集中し、変形量を制御するために形成された空気圧式工具を用いて、アルミ合金のトラス端面の距離の誤差を0~1mm以内にすることを目指している。西尾製作所は、何度も議論を重ねた結果、2019年に「江蘇世展集団」と協力することをようやく決心した。しかし、日本側からは、今回のサンプルは合格しているが、生産・出荷前にリアルタイムでテストし、抜き取り検査を行うべきだという意見が出た。実際、日本側は全工程で一貫して「ものづくり」を実践していることに感銘を受け、製品が東京に出荷された後、感謝の手紙を送ってきたという。

オリンピックの開会式の受注額は400万元だったが、「江蘇世展集団」はこのプロジェクトに科学研究費だけで60万元を投資し、新たな設備などのコストを数え、利益はほとんどなかった。「これは、会社の科学研究と技術のレベルを直接的に引き上げたもので、お金では測れない豊かさてある」。製造会社の研究費が生産額に占める割合は6%~15%の間で変動していることが報告されており、国内の舞台芸術機器技術分野の「ボス」、無錫大劇院の油圧リフティングステージは、彼らの手によるものてある。また、「江蘇世展集団」は、中国の主要なイベントでよく見かける。中国建国70周年記念のイベントでは、展望台、指揮台、山車の一部に、同社の特注アルミ合金製品が使用されている。

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