太陽光発電の急速な発展 アルミ消費量増大
22年度中国人民代表大会が開幕した。この大会で太陽光発電が再び話耳目を引いた。
総理による政府活動報告で、大型風力発電所・太陽光発電所の建設と送電系統の増強計画が発表された。
中国の太陽光発電産業は後発ながら急ピッチに発展を遂げ続け、特に13年以降爆発的な伸びを示している。17年に新設された太陽光発電の容量は53.06GWに達し、過去最高となった。18年に新設された太陽光発電所の件数は若干減少した。しかし20年太陽光発電の新規設備容量は大幅に回復し、前年比59.5%増の48.20GWになった。中国における太陽光発電の累計容量は13年の19.42GWから20年の253.43GWへと、10倍以上の増加であった。21年の太陽光発電産業はそれぞれの製造・発電・輸出入など急成長を遂げ続け、新規設備容量は前期比13.9%増の54.88GWとなった。太陽光産業は、主にシリコン・シリコンウェハ・セル・モジュール・発電機など5つの分野に分かれており、前3者はもっとも重要な太陽電池に関係し、モジュールはこの装置が作動するための重要部品である。
通常モジュールは主に太陽電池・インターコネクタ・出力端子・強化ガラス・充填剤・バックシート・フレーム・封止材・端子箱など9つのパーツから構成されている。その中でもアルミ合金材で作られているフレームは主にアルミが使用されている。モジュールの他に、太陽光発電システムと周辺機器を取り付ける際に必要なブラケットの主要部分はアルミ合金型材が用いられている。
このように、太陽光発電産業でアルミが主に使用されているのはモジュールのフレームとブラケットである。Mysteel社によると、フレームのアルミ使用量は1GW当たり0.9~1.1万トン、ブラケットについて各パーツに分けて計算した結果、1GW当たりのアルミ使用量は0.4~0.6万トンである。
各国は再生可能エネルギーを利用する発電事業をより迅速に発展させる方向性を共有しており、今後市場規模は更に拡大するだろう。中国太陽光発電協会は、多くの国でカーボンニュートラル・クリーンエネルギーへの移行・グリーン産業の復興気運が起きている中で、中国の新規設備容量は22年は75GWを超え、22年~25年には平均で83~99GWに達する、と予想している。
以上太陽光発電の展開からアルミ使用量を見積もると(フレームは1万トン/GW、ブラケットは0.5万トン/GWと)フレーム向けは保守的に見積もると22年は243.5万トン、23年~25年は253~278万トン、楽観的にみて257~295万トンと予想する。
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