新エネ車向けの部品メーカー 業績好調

新エネ車市場が拡大する中、中国独自ブランドの自動車メーカーが着々と海外進出を推し進めており、自動車関連企業も業績の好調さを保っている。10月19日に開示された、ベテル社GSPグループの業績予想で、今年第1~3四半期の純利益は前年比の増加が示された。

自動車メーカーとの提携強化:

自動車用安全装置メーカーのベテル社は、第3四半期累計の純利益は4.7億元~5億元で、前年同期比27%~36%の成長率に達すると予想されている。同期間中、ベテル社は国内外の自動車メーカーとの提携の輪を広げつつ新規取引先の拡大に努め受注量を大きく伸ばしてきたため、営業利益が前年同期比で増加を実現した。また、電動パーキングブレーキ(EPB)、横滑り防止装置(ESC)、ブレーキバイワイヤといったスマート電子制御装置、並びに軽量化対応製品の受注量が増加したため、製品ミックスが改善され、営業利益率と売り上げ利益率を一層高めた。

業績予想によれば、2021年ベテルの獲得した新規受注は160件、90車種に及ぶ。そのうち、新エネ車関連は40%に当たる63件で、増加傾向を維持。自動運転レベル4及び5に対応する冗長化した次世代ブレーキバイワイヤ(WCBS2.0)の開発も順調に進んでおり、すでに複数の受注を得ており、2024年上半期に量産開始の予定としている。

海外展開の推進:

海外展開に伴い、中国独自のブランドが次々と世界に進出。ベテル社もアメリカやメキシコなどに開発と生産の拠点を構えている。現在、メキシコで年間400万点の軽量化対応部品を生産するラインが急ピッチで据付工事が進められているが、2023年に稼働を開始する予定である。ベテル社に限らず、変速機メーカーも、現在活況の自動車市場からの恩恵を受けている。GSPグループの第3四半期累計の純利益は1.8億元、前年同期比70%増、経常利益は前年同期比155%増に達すると予想されている。中国はすでに自動車部品製造の世界で最も重要な生産地に数えられており、海外から注文が殺到し、アフター市場も拡大を続けている。GSPグループは海外展開を着々と推進しながら製品の競争力を強化し、総合コストも一段と圧縮できたため、売り上げ利益率が上がり、営業収入も予期通りの成長率を達成することができている。また人民元の対米為替レート切り下がっていることを受け、利益額が大幅に上昇した。

GSPグループによれば、現在のところ、同グループは賽力斯(SERES)、AITO、WMモーターを含む多くの自動車メーカーから発注依頼を受けており、納品契約の締結に向けて協議を進めているところである。リードタイムはおおよそ43日だが、これにより稼働率も上がる見込みである。

Windの統計によると、9月に入ってから、自動車部品メーカー20社超が第1~3四半期の業績予想を開示してきた。そのうち、「均勝電子」「模塑科技」「文燦」「祥鑫科技」などは200%以上の成長率を、また「春興邦工」「邦徳」は利益の倍増を見込んでいる。

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