2021年11月の中国アルミナと電解アルミコストについて

1. 2021年11月の中国のアルミナ産業の平均コスト

2021年11月の中国アルミナ産業の平均コスト(税込)は2924.96元/トンで、2021年10月の3234.56元/トンから309.6元/トン減少し、前年同期比29.53%増、前月比9.57%減となった。11月の国内鉱石価格は、それまでの安定していた価格からいくばくかの下落が見られた。電力用の石炭と苛性ソーダの価格は下落し、おおむねアルミナ生産のための原材料と補助材料の価格は下落している。しかし11月はそれまでより高いコストに見舞われたのでアルミナの生産コストは若干高めになった。コスト圧力は弱まっているので12月は安価になるだろう。

2. 2021年11月中国の電解アルミ業界の使用電力料金

2021年11月の電解アルミ産業向けの電気料金は平均0.4971元/kWh、2021年10月の0.5412元/kWhと比較して0.0441元/kWhの下落。前月比8.15%減、前年同期比62.5%上昇となった。

中でも、広西、四川、重慶、雲南などの電気料金は上昇を続けているが、石炭価格の急落に伴い、自家発の電気コストは10月に比べて低下し、総合電気料金は10月に比べて下落した。

3. 2021年11月中国の電解アルミの平均コスト

2021年11月、中国の電解アルミの平均コスト(税込)は19,435.33元/トンで、2021年10月の20057.17元/トンに比べて621.8元/トン減少し、前月比で3.1%減、前年同期比で51.6%増となった。2021年11月は、川上原料のアルミナ価格が反落し、石炭価格に牽引された電力価格の下落傾向と相まって、電解アルミニウムコストが反落した。陽極材やフッ化アルミニウム製品の価格は上昇したが、上昇幅は小さく、電解アルミニウムコスト全体では下落傾向を示したという。川下の需要に力強さは見られず、特に不動産不調の影響を受け、11月の電解アルミの相場価格は19095元/トンと、急激に下落。電解アルミ業界は18ヶ月連続して利益を得られていたが、ここにきて初めてマイナスに転じた。

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