「万順新材料」、電池用アルミ箔市場へ。最大17億元の資金調達を計画

旺盛な需要に供給が追い付かず、ひっ迫している状態を背景に、国内のアルミ箔メーカーは、電池用アルミ箔に新しい活路を見出している。

1月7日、「万順新材料」は、第三者割当方式で、最大17億元の資金を調達する意向である。資金の使途は、年産10万トンの電力・蓄電用電池箔の工場建設と運転資金に充てられる。

新エネルギー自動車市場の発展に伴い、電池用アルミ箔に大きな需要が生まれた。データによると、電池用アルミ箔の全体的な需要は、2021年から2025年まで毎年32%の成長率が期待され、2025年には約378,000トンに達する見込みである。

電池用アルミ箔の需要拡大は、箔メーカーには大きな発展の礎である。「万順新材料」は、電池用アルミ箔の供給能力向上のための対応策を講じてきた。例えば安徽省に建設した年産72,000トンの高精度電子部品用アルミ箔製造工場、四川省の年産130,000トンの高精度アルミ帯製造への投資。また電池グレードのアルミ箔素材を敷き詰めるための、「有機キャリアフィルムの両面銅箔製造プロジェクト」を展開してきた。

「万順新材料」の2021年第3四半期報告書によると、同社はすでにリチウムイオン電池向けにアルミ箔を大量に供給しており、主要な企業に品質評価のためのサンプルを送っている。同社の電池用アルミ箔事業には、電池パウチ用アルミラミネートフィルム、電池用正極箔、電池用アルミ箔ブランクスなどがあり、現在はリチウムイオン電池用に供給されているが、将来的にはナノイオン電池用にも使用できるという。

発表によると、同社の7万2000トンの電子アルミ箔プロジェクトは、昨年10月に試作段階に入っており建設の第1フェーズ・4台の圧延機が稼働し始めた。

「万順新材料」は、「国内の電池用アルミ箔は、見てくれは日本製や韓国製と比較すると微妙な差があるものの技術的には追いついた」と語った。また、アルミ箔事業の未来に楽観的な見方を披露した。

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