2月のアルミ製錬コスト、前月比4.0%アップ
「安泰科」によると、2022年2月のアルミ製錬コストは税込みで17,249元/トン、前月より663元/トン、4.0%アップした。アルミ相場は高騰を続け、上海先物取引所の平均価格は22,772元/トン。前月比7.1%アップした。アルミ製錬業界の収益性は依然と高く、アルミ1トン当たりの利益は5,523元で、業界全体が潤っている。
2月のコスト上昇要因は主にアルミナと陽極の値上がりによる。2月の「安泰科」アルミナの現物取引価格は3,254元/トンで、前月比16.0%アップした。陽極の平均価格は5,288元/トンで前月比6.1%のアップ。電力コストは比較的安定しており、2月のアルミ製錬向けの平均電気価格は0.45元/kWhと1月並みだった。しかし地域による開きは大きく、河南省や遼寧省などの地域では0.6元/kWhを越えているのに対し、新疆や青海などでは0.3~0.37元/kWhで、その差は0.3元/kWhほどであった。製錬コストの内、アルミナ、電力、陽極の3費目で全コストの92.5%を占める。2月の製錬コストの分布については、15,000~16,000元/トンは31.0%、16,000~17,000元/トンは21.0%、17,000~18,000元/トンは17.3%、18,000~19,000元/トン20.8%、19,000元/トン以上が9.9%となっている。
3月のアルミナ価格は下落傾向にあるものの、陽極と石炭の価格がは高止まりしており、製錬コストが大幅に下がることはないと予想する。
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