アルミ型枠市場 成長鈍化へ

中国型枠協会がこのほど発表した「中国アルミ型枠業界、2022年度展望と2021年度調査報告書」によると、需要不足とコスト上昇に見舞われ、アルミ型枠市場はかつての急拡張から一転し成長は鈍化している。

2021年末現在、全国のアルミ合金型枠の市場規模は約7,950万m²(規格外型枠を含む)で、減少に転じた。中国非鉄金属工業協会の統計によると、2021年度中国の建築型枠・形材の生産量は前年比52%減の55万㌧であった。中国には、アルミ合金型枠の機械加工・開発・設計・生産・リース・請負などの業務に携わっている企業は860社以上にのぼる。全体的に見て、複数の要因が重なり、大規模企業による生産計画の調整から、アルミ型枠の市場規模が縮小し始め、今までの拡張傾向に陰りが見られる。

中国型枠・足場協会は「アルミ型枠建築廃棄物のリサイクル化することで付加価値税の優遇措置対象とすることの提案書」を財政部に提出。前向きな返答を得ることができた。

2022年1月山西省が中核建築企業を審査した際、アルミ型枠の使用を審査基準の加点項目として採択した。2022年1月、湖南省「高精度アルミ型枠建設設計基準」の制定は確実に成果を上げた。

他の地域でも施工方法や技術基準および科学技術の成果などが順次整備されアルミ型枠市場のニーズに変化が生じてきた。今回2022年度アルミ型枠業界の成長を予測した。調査対象となった企業100社以上のうち、アルミ型枠市場の先行きに対して楽観的なのはわずか23%で、52%は悲観的な見方をし、25%はなだらかな発展を予想している。収益については、45%の企業が厳しい見通しを持っている。

競争環境についは、今後の2年間で競争が更に激化し、撤退する企業が増えると見ている企業は78%に上る。

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