再生アルミを積極活用 自動車の軽量化・低炭素化に貢献(注目)

去る8月11日、華南国際アルミニウム産業展覧会で、第2回中国再生アルミ産業チェーン・グリーン共同発展フォーラムが開催された。会期中アルミニウム産業のグリーン・低炭素化やカーボンピークアウト、カーボンニュートラル、再生アルミの新規用途の紹介など意欲的な取り組みに、会場はにぎわった。

再生アルミ産業は黄金期を迎える:

2021年、中国は「2030年カーボンピークアウト行動計画」を発表し、「循環型経済によりCO2排出削減の実現」を始め、カーボンピークアウト向けの「十大行動」が提唱された。産業部門におけるカーボンピークアウトは「非鉄金属の再生産業を加速発展し、廃棄資源の回収・選別・処理ネットワークを構築、再生品の生産量を増加する」という実施計画が定められた。これにより非鉄金属工業におけるカーボンピークアウト目標を達成する。

環境保護を強化し循環型経済を積極的に発展させる方針のもと、建築・輸送・電子通信など産業の再生アルミへの需要を持続的に成長させていく見通しだ。

再生アルミは新エネルギー車用の低炭素材として最適:

「ダブルカーボン」目標の推進により、新エネルギー車で伝統的の燃料車に取って代わる時期のスピードを加速させた。自動車分野で、新エネルギー自動車は最大の目玉で、2021年には中国で新エネルギー自動車の生産数・販売台数共に爆発的な伸びを見せた。

今後は、2016年から2030年にかけて、自動車1台当たりのアルミニウム使用量は110kgから214kgに増加し、年間の成長率は5.2%。またアルミ鋳造品の使用量は86kgから130kgに増加すると予想される。統計によると、自動車工業における再生アルミの消費量はアルミ分全体の6割以上を占めていることが明らかになった。また、自動車用アルミの主体としているアルミ鋳造品は不純物の含有量に対しての許容度が比較的大きいため、再生アルミで作ったモノが多く、特に、車体構造の一体化技術の進行に伴い、自動車の軽量化向けにアルミの使用量が大幅に増加すると見込まれている。また、異形アルミの材料であるアルミ棒材の生産も同じく、一次アルミの割合が減る一方で再生アルミの割合が増えていることが明らかになった。

「中国再生アルミ産業チェーン・グリーン共同発展フォーラム」、中国のカーボンピークアウト及び新エネルギー車開発政策の詳細につきましては、当社のウェブサイトをご参照ください。

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