アルミ上場企業、上半期の業績について

世鋁網(cnal.com)は、アルミ上場企業63社の上半期業績について、売上高減少36社、純利益減少は44社にのぼったと発表した。同社によると、長江有色(ccmn.cn)のA00の平均価格は18,490.68元/トンで、前年同期(21,392.99元/トン)比で略14%の下落。

同様に、「中国アルミ」、「中国宏橋」、「神火HD」、「雲鋁股份」、「天山アルミ」、「電投能源」、「中孚実業」、「順博合金」、「怡球資源」、「焦作万方」などアルミ地金やリサイクル関連の上場企業はいずれも製品価格の下落が業績を下押しした。「中国アルミ」はアルミ価格の下落と輸出量の減少を受け、上半期の売上高は昨年同期比248億9,700元の減少と説明した。「中国宏橋」は前年同期比で売上高・純利益減の要因として、アルミ合金製品及びアルミナ製品の販売価格が前年同期比で下落したことによると説明した。

民生用電子機器市場の需要減で、電極箔、電子アルミ箔などの製品出荷が減少:

  • 「新疆衆和」:民生用電子機器市場の需要は低迷している一方、産業用制御機器や新エネルギー産業などに関わる需要は引続き増加している。しかしながら、出荷総量は民生用電子機器の需要減少を補うことができなかった。
  • 「南通海星電子股フン」:上半期の純利益は前年同期比で72%と大幅減少。その要因は民生用電子機器市場の伸び悩みを背景に、一部製品の出荷が滞った。
  • 「東陽光」は主に電子部品、ハイエンドアルミ箔、化学新素材、エネルギー材料を担っている。上半期の売上高総額は前年同期比10%の減少。その要因として市場の低迷及び競争激化による販売価格の軟化による。
  • 「華峰アルミ」:民生用電子機器市場の需要減を受け、電極箔の販売量減で売上高総額は前年同期比7%の下落。受注を維持するため製品の販売価格を下方調整を強いられた。又、生産工程で、立ち上げトラブルに見舞われ固定費負担が増大した。製品単価の下落及び売り上げ利益率の低下による。

太陽光発電、風力発電、エネルギー貯蔵及び新エネルギー車などに明るい兆し:

  • 「羅普斯金」:上半期の太陽光発電用アルミ合金フレームの売上高総額は1億7,312万元に達し、前年同期比+364%の大幅増。
  • 「鑫铂ホールディングス」:新エネルギー太陽光発電用アルミ形材及びアルミ部品の生産・販売は引続き好調で、上半期の売上高は前年同期比+17%と+56%といずれも増加。
  • 「豪美新材料」:自動車軽量化事業の販売量は約20,100トンと前年同期比約59.94%、売上高は約4億7,300万と34%の増加。
  • 「鋭新科技」:自動車軽量化及び新エネルギー車部品の売上高は1億3,685万元と、前年同期比24%の増加。

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