2030年のEU・重要鉱物供給に懸念
Mining.comウェブサイトによると、EUが公表した「重要原材料法案」は重要鉱物サプライチェーンの安定性を向上するため、①EU内の鉱山が重要鉱物需要の10%を満足するため、十分な採掘能力を構築する拘束力のない目標や、②需要の40%をEU域内加工から、25%を地元でのリサイクルから賄うこと、などが求められる。2024年5月に公表された同法案からEUが鉱物供給ギャップという課題に直面していることが窺える。
ニッケル採掘を除き、黒鉛やリチウムなど電池用鉱物の供給がいずれもEUの目標を達成できない現状。統計によると、2030年には、EU域内の黒鉛採掘量は1万6,000トンと予想されるが、自給率10%に相当する目標値の4万5,000トンには遠い。それに、30年のリチウム採掘量は2万9,000トン(炭酸リチウム換算)と予想されるが、自給率10%を満足するためには、生産量を4万6,000トンまでに引き上げる必要がある。一方、EU域内の鉱物加工量が目標値に対する達成率では、リチウム25%、ニッケル76%、コバルト51%、マンガン36%、薄片状黒鉛20%となっている。また、鉱物回収の目標値に対する達成率について、リチウムは22%、ニッケル26%、マンガン14%となっているが、黒鉛は回収できていない現状にある。
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