コンステリウム:CBAMを撤廃しなければ、EUはアルミ産業の長期衰退リスクに直面

アルミ製品メーカーの**コンステリウム(Constellium)CEO、ジャン=マルク・ジェルマン氏は、EUは差し迫った炭素国境税(CBAM)**を撤廃すべきだと述べた。
同氏は、同税がコストを押し上げ、汚染度の高い海外供給者を有利にし、EUのアルミ産業を長期的な衰退リスクに陥れる可能性があると指摘した。「CBAMについてまずすべきことは、根絶し、なくすことだ。問題の核心は欧州の競争力であり、私たちは自らの足を砕いているようなものだ。」

コンステリウムは航空・自動車・包装向けの大手アルミ製品企業で、欧州産アルミを中心に購入しており、これらはCBAMの対象外である。しかし、CBAMの導入と、アイスランドやモザンビーク製錬所の供給不安を背景に、欧州のアルミ現物プレミアムは10か月ぶりの高水準へ上昇した。

同氏は、プレミアムの上昇は供給源にかかわらずアルミ製品のコスト増を意味し、欧州の産業顧客にとってはコストインフレが進むと述べた。

また、CBAMには抜け穴があり、海外供給者はスクラップを輸送することで課税を回避できるほか、低炭素アルミのみ欧州に送り、高炭素アルミを他地域へ回すことも可能だという。

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