産業廃棄物、赤泥利用の取り組みについて

赤泥はボーキサイトからアルミナを抽出した残渣で産業廃棄物である。その利用方法は長年にわたる課題である。概算で、2020年末時点の世界赤泥の累積堆積量は50億トン以上にのぼり、毎年2億トンずつ増加しているとみられる。特に、世界1位のアルミ生産国の中国では、赤泥の堆積量は10億トン以上に達し、毎年約1億トンの積み増しが予想されている(現状の電解アルミ生産能力を基に推計)。それに対して、2022年の中国の赤泥利用量は1000万トン未満、年間利用率が10%以下にとどまっているのが現状である。

赤泥のグリーン利用技術開発を加速するため、中国非鉄金属工業協会は「赤泥総合利用促進事務所」を設立した。また、中国のアルミナ生産中心地域の広西省では、赤泥利用の関連企業8社が設立され、赤泥から鉄分(年間221万トン)とガリウム(年間180万トン)を回収する技術を開発した。また広西省平果アルミ工場は赤泥を路盤材として利用することで、赤泥の利用率を31.55%に向上させた。

一方「中国建設八局第一建設有限公司」は山東省章丘市の中国建設グリーン工業園を中心に、赤泥など固形廃棄物資源の総合利用方法を探索した結果、年産30万トンの固形廃棄物触媒及びゲル化材料の生産ライン(フェーズ1)及び年産100万トンの赤泥グリーン利用実証プロジェクト(フェーズ1)を建設する見込となった。

その結果、2023年の中国の赤泥新規生産量は1億700万トンで、使用量は前年比25%増の1000万トン以上に向上した(利用率も9.8%)。地域別の年間利用量では、広西省が326万トン、山東省が297万トン、山西省が135万トン、河南省が135万トンと、いずれも100万トンを超えたことが分かった。

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