雲南省、中国電解アルミ生産能力一位へ

昨年12月、「山東魏橋創業集団」は雲南省政府とグリーン低炭素モデル産業園プロジェクトへの協力が盛り込まれた協定を締結した。その内容は「山東魏橋創業集団」が山東省浜州市に所有する600kA電解アルミの製錬ライン、合計193万トンの電解アルミ生産能力を雲南省紅河州瀘西県に移築するというもの。これは「山東魏橋創業集団」が2019年末に浜州市にある傘下の203万トンの電解アルミ製錬所を雲南省文山州硯山県に移築することに交わしたのに続く二回目の大きな協定である。これにより「山東魏橋創業集団」が雲南省に移転した電解アルミの生産能力は合計で396万トンに上る。

公開された資料によると、「中国鋁業(CHINALCO)」傘下の「雲鋁股份」の製錬能力は305万トンである。また、「中国鋁業(CHINALCO)」は昨年、グループ傘下の「山東華宇」の13.8万トンの電解アルミ製錬工場も雲南省に移築したと発表した。現在までのところ、「中国鋁業(CHINALCO)」が雲南省に配置している電解アルミニウムの製錬規模は318.8万トンに上っている。

雲南省は、2019年に「神火集団が」文山州富寧県に譲渡した90万トンの生産能力と、「其亜集団」が大理州鶴慶県に譲渡した35万トンの生産能力を合わせて、2021年末までの合計製錬能力は約839万8千トンである。

データによると、2021年11月末時点で、中国の電解アルミの総製錬能力は約4283万トン、最大製錬能力は約4,500万トン。このうち雲南省の総製錬能力は全国の約5分の1に達しており、その電解アルミニウム生産能力は、山東省、河南省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区などのアルミ産業を抱える省を超え、中国における最大の製錬量を誇る省となっている。

水力資源を持つ優位性に加え、計画を実現させるために、雲南省は2つ促進策と特別な政策を実行している。明確に自社で電解アルミニウムの生産能力を持つ企業に対しては、「優遇価格」政策を供与することできる。つまり、電気とアルミニウムの価格リンケージ政策をとる。つまり、最初の5年間は、0.25元/kwhの特別価格で買電できる料金体系とされている。同時に、電解アルミの製錬目標を600万トンから800万トンの間とすることも明らかにされた。それによって、様々な優遇政策とグリーン低炭素効果の刺激を受けて、電解アルミ能力を持ち上げようとする求心力が雲南省に集まり始めた。2021年、国家発展改革委員会の「電解アルミニウム産業の段階的優遇価格政策の改善に関する通知」に基づき、雲南省の電解アルミ産業の優遇価格政策は取り消された。しかし電解アルミ設備の移転は、グリーン水力発電エネルギーの絶対的な優位性を持つ「ダブル炭素」目標の推進力の下で、遂行された。

また、雲南省の電解アルミ生産能力計画によると、第14次5カ年計画に沿うべく結局のところは、省の電解アルミ生産能力も約1,000万トンに達する見込みである。

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