「重慶博奥」 Al-Mg合金高度加工プロジェクトに間もなく着手

この度、「重慶博奥マグネ・アルミ金属製造有限会社」(「重慶博奥」)が実施するAl-Mg合金高度加工プロジェクト(フェーズⅡ)の新設工場の建屋が完成した。この事業(フェーズⅡ)は重慶市平山工業区に位置し、敷地面積は約2.4㌶。ダイカスト工場、マグネシウム粒製造工場、マグネシウム合金材製造工場、複合倉庫などの建物が完成した。目下のところ、機器の据付調整が行われており、終了次第試運転に入る予定だ。

本格稼働への移行で、生産能力は毎年マグネ合金2万㌧、マグネ合金粒0.72万㌧、中・大型Al-Mg合金材自動車部品の90万個が見込まれている。

フェーズⅡはフェーズⅠで完成したダイカスト工場をベースに増築し、材料であるマグネシウム合金のインゴットや粒の生産も追加され、材料から製品までの一貫生産体制が完成する。企業の競争力を一層高めていくことを目指している。

また、フェーズⅡではAl-Mg合金ダイカストラインを4基と、バリ取り、T6/T7処理、アルマイトなど後加工・後処理を行う自動装置が導入された。

2006年に設立された「重慶博奥」は、マグネ合金とその鋳造品の大手である「南京雲海特殊金属有限会社」(「雲海金属」)の完全子会社である。主にマグネシウム合金のダイカスト鋳造品の開発・生産・販売を担っており、製品には自動車用シートフレーム、クロスカービーム(CCB)、中央制御パネルフレーム、ショックタワー、ステアリングホイールフレームなどが揃えられ、自動車・オートバイ・手持ち工具・光電子製品・軍需品・航空等の分野で幅広く使用されている。

「雲海金属」は1993年に設立され、2007年に深セン証券取引所に上場を果たした。20年以上の発展を経て、同社は「ドロマイト採掘、一次マグネシウム製錬、マグネシウム合金の製造・加工・リサイクル」を含む広範囲な生産体制と、高性能アルミ合金からアルミニウム押出加工材までの製品シリーズをラインアップしている。

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