稼働制限と新型コロナウィルス感染拡大でアルミナ価格が引き続き上昇

広西省百色市で複数の新型コロナウィルス感染者が確認され、感染抑制政策がとられた。そのため、周辺のアルミナ工場が封鎖された。

Mysteelのデータによると、現在広西省内の貨物輸送に大きな支障が生じた。田陽、田東、百色東、徳保、靖西等の各駅に到着する各種貨物の積み替え作業を停止、省内にあるほとんどのアルミナ製造業者は原料の受け入れができない状況にある。すでに一部は減産を始め、その規模は更に拡大する可能性がある。現在、雲南省、貴州省、四川省、重慶市等地域の川下企業は、原料供給の逼迫による生産障害を懸念し、荷受けの確実性を確認してから発注するケースが増えている。

また、冬季オリンピック期間中に山西省、河南省、山東省にある一部のアルミ業者は減産を実施し、山東省の減産規模は予想よりやや少ないが、河南省は予想を上回った減産を行っている。Mysteelの統計によると、1日当たり生産量の減少幅はそれぞれ山東省は2.1万トン、河南省は1.2万トン、山西省は0.8万トンである。現状では、各アルミナ業者は長期受注の出荷を優先しているが、価格維持のために出荷を渋る傾向も強い。一部の川下企業は短期的に供給が影響されるものの、2月中旬~下旬には生産制限が解除されるだろうと予想しているため、慎重に当用買いし、在庫補充するほどの量を確保しているわけではなく、市場全体の現物取引は横ばい状態である。

このように、最近アルミ相場を押し上げる報道が多く、冬季五輪のための生産制限、新型コロナ感染状況、輸送などの要素が価格を押し上げているため、短期的に現物価格は華南では3,000~3,500元/トン、華北では3,300~3,800元/トンとなる見込みである。

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