ボーキサイト輸入量 過去最高を更新(注目)
22年第1四半期のボーキサイト輸入量は過去最高を更新した。17年から21年までの間の年間成長率は12.8%であったのに対して、他のバルク商品の成長率は4.3%であった。22年第1四半期に輸入したボーキサイトの量は2021年第4四半期比で13.6%の増加。そのうちギニアからの輸入は全体の57%を占めた。
BIMCO(国際海運協会の一つ)の海運アナリストNiels Rasmussen氏は、「22年第1四半期のボーキサイト輸入量は記録的な水準に達し、前年同期比15.4%増加となった。これは、中国のバルク輸入総額(ボーキサイト除く)が前年同期比で10.5%減少したことと明らかに対照的だ。」と語った。
22年までボーキサイトの輸入圧力は強く、アルミニウム価格は14年ぶりの高値に上昇した。アルミニウム価格は、ロシアとウクライナの戦争により08年以来初めて3,000ドル/トンを超え、これにより中国でのアルミニウム生産量の増加が予想されている。
Rasmussen氏は「政府がギニアに大規模なアルミナ精製工場を設立することになれば、ボーキサイトのギニアからの輸入量は減少するであろう」と語った。
長期的には、ギニアの臨時政府が同国の多国籍鉱山会社にアルミナ精製工場の設立を促しているため、アルミニウムのサプライチェーンが変化する可能性がある。軍事政府によると、鉱業会社は22年5月までにアルミナ精製設備の投資計画を提示しなければならないことになっている。
Rasmussen氏は、「kamsarmax港はギニアと中国間の海運においてはまだ大きな役割は果たしていない。一方、喜望峰ルートの貨物船はこのバルク商品に対する中国の需要増により潤っており、運送量は総運送量の70%以上を占めいている。」と述べた。
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