2025年8月の中国アルミビレット生産量

百川盈孚の統計によると、2025年8月の中国アルミビレット生産量は120.44万トンで、前年同月比5.01％減、前月比1.53％減となった。平均日産量は3.89万トンで、2025年7月の平均日産から0.06万トン減少した。今月は、アルミビレット企業において増産と減産の両方が見られた。

増産については、主に広西、貴州、青海、内モンゴル、重慶および新疆地域に集中した。広西のAビレット工場は、電解アルミの増産と原料アルミ溶湯の供給増加により増産を実施、B工場は注文の回復に伴い小幅増産した。貴州のC工場は8月にフル稼働を達成。青海の大手D工場は7月に点検があったが、8月には正常生産に復帰した。内モンゴルの大手E、F工場はアルミインゴットを減産し、ビレットを増産。重慶のG工場は一期プロジェクトの点検を終え、8月から生産を再開。新疆の大手H工場はインゴットを減産しビレットを増産、I工場は8月にフル稼働を維持した。

一方、減産は甘粛、貴州、山東、広西、青海地域で発生した。甘粛のJ工場は8月に2日間の点検停止があり、ビレット生産量が小幅減少。貴州のK工場は月末に技術改造で生産停止。広西のL工場は8月に電解アルミを増産したが、すべてインゴット生産に充て、ビレット生産は停止した。青海のM工場は主に注文不足により減産。山東の大手2工場は、電解アルミ能力の移転による溶湯供給不足で減産または停止となった。総合的にみると、2025年8月のアルミビレット日産は小幅減少した。

百川盈孚の予測によれば、増産面では、広西地域で現在主にインゴットを生産している企業が、今後のビレット加工費や需要動向を注視しており、ビレット生産の再開を計画している。また、9月には新規大データサンプル企業の情報が追加される見込みである。減産面では、山東の大手工場が8月末にロッドを増産し、ビレットを減産する予定で、9月の生産は安定しつつビレットは減少する見通し。さらに、貴州の技術改造中の企業は9月初旬から大型スラブの生産を開始し、ビレット生産を停止する。総じて、百川盈孚は2025年9月の中国アルミビレット日産が8月より増加すると予測している。

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