8月中国国内アルミナ業界平均コスト

安泰科の試算によると、2025年8月の中国国内アルミナ加重平均完全コスト（税込）は1トン当たり2889元で、前月比3元減、前年比6元増となった。同期間、アルミナ現物価格は重心が上昇し1トン当たり3263元、前月比68元（2.1%）上昇した。8月のアルミナ業界平均利益は1トン当たり374元で、今年2月以来の最高水準となった。国内アルミナ稼働能力は年間9460万トン、稼働率は83.1%で前月比0.6ポイント上昇した。
原材料価格を見ると、8月のアルミナ生産コストは主要3原材料がまちまちの動きを示し、ボーキサイト価格は小幅下落、苛性ソーダ価格はほぼ横ばい、エネルギー価格は小幅上昇し、生産コストはやや低下した。

• 鉱石：国産ボーキサイト価格はほぼ横ばいだったが、輸入鉱価格はやや下落し、アルミナ生産の鉱石コストは32元/トン減少。
• 苛性ソーダ：液体苛性ソーダ市場は供給が十分で下流需要も増加、価格は安定し、アルミナ生産の苛性ソーダコストは前月比横ばい。
• 石炭：発電用石炭価格は引き続き上昇。高温天候や在庫減少など複数要因が価格を押し上げ、アルミナ生産のエネルギーコストは28元/トン増加。

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