Mysteel:2025年11月の中国プレベーク陽極輸出データ簡析

中国税関総署の公表データによると、2025年11月の中国プレベーク陽極輸出量は22.70万トンで、前年同月比1.47%増、前月比6.75%増となった。2025年11月のプレベーク陽極輸出額は1.804億米ドル、平均輸出単価は794.5米ドル/トンであった。

省別に見ると、2025年11月の国内プレベーク陽極輸出が多かったのは山東省、江蘇省、湖南省などである。うち、山東省の輸出量は15.00万トンで、前月比5.97%減、全国輸出総量の66.08%を占めた。江蘇省は2.39万トンで、前月比56.09%増、全国の10.52%を占めた。湖南省は1.74万トンで、前月比24.92%増、全国の7.68%を占めた。

国・地域別に見ると、2025年11月の中国プレベーク陽極の主要輸出先はカナダ、マレーシア、インドネシア、ノルウェーなどであった。カナダ向けは4.77万トンで、前月比61.93%増、輸出総量の21.00%を占めた。マレーシア向けは4.70万トンで、前月比12.07%減、19.51%を占めた。インドネシア向けは3.60万トンで、前月比13.34%減、15.84%を占めた。ノルウェー向けは2.32万トンで、前月比12.19%増、10.20%を占めた。

全体として、11月の中国プレベーク陽極輸出総量は引き続き増加基調を維持し、前月比で1.44万トン増加した。増加が目立った省は河北省と江蘇省で、前月比それぞれ1.41万トン、0.86万トン増加した。増加が顕著だった輸出先国はカナダとオマーンで、前月比それぞれ1.82万トン、0.69万トン増加した。従来の主要消費地であるマレーシア、インドネシア、ロシア向けは前月比で程度の差はあるものの減少したが、全体では増加幅が減少幅を上回り、全国のプレベーク陽極輸出総量は前月比で増加した。

原料価格の継続的な上昇により、プレベーク陽極の輸出価格は引き続き上昇し、2025年11月の平均輸出単価は794.5米ドル/トンで、前月比2.64%上昇した。足元では原料である石油コークスの需給は依然として膠着しており、市場は低調な取引が中心となっている。一方、コールタールピッチのコスト面では弱含みの影響が見られ、市場の主流取引価格の重心は下方に転じつつある。これにより、プレベーク陽極企業の輸出利益は前期比でさらに拡大している。現在、国内のプレベーク陽極輸出企業では次年度の輸出受注がほぼ締結済みであり、欧米地域の需要は総じて安定している。東南アジアは引き続き中国プレベーク陽極の主要消費地である。海外の電解アルミ生産能力が継続的に拡大していることを背景に、2026年には中国プレベーク陽極輸出が引き続き増加余地を示すと見込まれる。また、南アジアやアフリカなど新興市場の需要拡大が、中国プレベーク陽極輸出構造の一層の多様化を後押しするとみられる。

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