上海先渡し取引所のアルミ供給量、増加の予想
コロナ拡大で広西省のアルミの生産量減少:
2月初旬以降、広西省百色市では新型コロナウィルスの急激な感染拡大対策として厳格な都市封鎖が敷かれた。その結果当地におけるアルミナとアルミニウムの生産及びその移送に大きな影響が及んでいる。すでに一部ではアルミの生産は停止され、生産量は約50万トンほど減少している。都市封鎖が解除された後でも技術的な問題で速やかな再稼働は困難である。2月13日、広西省百色で新規感染者は6人を数え、感染は拡大しており、当分都市封鎖は継続される見込みである。生産減の影響も後を引く。
百色市での感染症発生で世界的なアルミニウム供給不足に拍車:
中国は世界最大のアルミニウム生産国である。国際アルミニウム協会(IAI)の統計によると、2021年中国のアルミニウム生産量は世界の約60%を占めている。近年、中国のアルミニウム生産業者が再生可能エネルギーの豊富な地域に移転する中で、広西省の生産能力が占める割合は高く、影響力も大きくなってきている。上海金属市場(SMM)の統計によると、1月末時点で広西省のアルミニウム生産量は約198万トン、そのうち百色市は173万トンで全国の4.5%を、百色市のアルミナ生産能力は約955万トンで全国の約11%を占めている。影響力の大きい百色で市の感染症拡大で、世界のアルミニウム供給が一層逼迫するであるろう。
アルミナの値上がりでアルミの生産コストが上昇:
コロナ禍の影響で広西省百色市からのアルミナ出荷に不都合が生じている。2月にアルミナの減産が予想され、百色市の出荷減少が全国範囲での供給不足に拍車をかけることになる。その影響で当面アルミナ価格は上がり続けるであるろう。
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