アルミの輸出は引き続き急増
4月28日、中国非鉄金属工業協会はビデオによる記者会見を開催し、第1四半期の非鉄金属工業界の状況を説明した。
同協会の常務委員である賈明星氏は、今年第1四半期の非鉄金属工業界は全体的に安定し、主要な経済指標についてもは予想以上に満足するものであったと述べた。具体的な内容は次の通りである:
1.非鉄金属の生産は概ね安定していた:
第1四半期に、非鉄金属企業全体の付加価値は、昨年の同時期に比べて6.2%の増加。2021年第1四半期からさかのぼる2年間の平均成長率より2%増加した。その中で、鉱山採掘企業は13.1%増加し、製錬加工企業は5.1%増加した。第1四半期、10種類の一般的な非鉄金属の生産量は1617.3万トンで、前年同期から0.9%増加した。このうち、精製銅の生産量は6.2%増の264.4万トンで、一次アルミニウムの生産量は0.4%減の963.3万トンだった。
2.固定資産投資の伸び率も増加した:
第1四半期に、非鉄金属産業全体の固定資産投資は、昨年の同時期に比べて10.7%増加し、2021年第1四半期の2年間平均成長率より7.1%増加した。このうち、採掘産業での固定資産投資は18.2%増加し、製錬・圧延加工部門での固定資産投資は9.4%増加した。第1四半期の民間非鉄金属固定資産投資は、前年同期比14.5%増加し、同時期の非鉄金属産業固定資産投資より3.8%増加した。
3.国際市場の非鉄金属価格の上昇幅は明らかに国内市場より高い:
銅の第1四半期、LME3か月先渡し平均価格は9962ドル/トンで、前月比3.9%上昇し、前年同期比では17.6%上昇した。国内現物市場の銅平均価格は71542元/トンで、前月比0.6%上昇し、前年同期比14.3%上昇した。第1四半期、アルミLME3か月の平均価格は3255ドル/トンで、前月比17.5%上昇し、前年同期比54.9%上昇した。国内現物市場のアルミ平均価格は22210元/トンで、前月比9.3%上昇し、前年同期比37.1%上昇した。
4.主要な非鉄金属の輸出入は予想を大幅に上回った:
銅精鉱、未鍛造銅および銅製品の輸入量は第1四半期も引き続き増加したが、3月の未鍛造銅および銅製品の輸入量は前年同期比で減少した。ボーキサイトの輸入量は大幅に増加し、未加工アルミおよびアルミ材の輸出量は大幅に増加した。主要な非鉄金属の輸出入金額の増加幅は輸出入量の増加幅より明らかに大きい。価格差によるところ大である。
5.非鉄金属関連企業の利益は、大幅な増加を得た:
第1四半期の非鉄金属関連企業の営業利益は、前年同期比24.4%増の18550.8億元を実現した。また総利益は1012.6億元で、前年同期比で56.1%の増加。このうち、鉱業関連企業は74.8%増の165.5億元の利益を得、製錬・加工企業は52.9%増の847.1億元の利益を実現した。
今年上半期の非鉄金属業界の予測について、賈明星氏は、ロシアとウクライナの状況の悪化とその影響を次の様に言及した。「西側はロシアに対する制裁措置を強化しているがそのことで米国のインフレ進行や連邦政府の利上げなども重なり、中国国内市場は予想よりも良好になると予想する。国内の電解アルミの生産再開のスピードが加速している」
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