非鉄金属上場企業の業績、21年度及び22年度第1四半期
第1四半期は、世界的なインフレや地域政治的な影響により非鉄金属の価格が高謄し、上場企業の業績を急速に引き上げた。現在は、国内で繰り返されるコロナの影響と、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な金利引き上げで、上場企業の業績を下押ししている。
1.上場企業の業績は相変わらず成長している:
21年、世界経済は回復を続け、非鉄金属価格は上昇し、上場企業の業績は大幅に伸びた。2021年以前に上場している非鉄金属一級企業のうち119社の、21年の営業収入は前年比35%増、親会社株主に帰属する当期利益は前年比158%増となった。
今年第1四半期は、国内景気の勢いが徐々に弱まり、米国を中心とする世界の中央銀行が市場流動性の収縮へ備えたものの、政治情勢の激変により、エネルギー価格や食料価格の高騰が続き、世界的なインフレを迎えている。上場している非鉄金属企業の業績は、営業収益が前年同期比54%増、業績が130%増となり高水準を保っている。
2. 純利益成長率分布、「上場企業」に集中:
21年、非鉄金属業界の上場企業の業績は明らかに伸び、半数以上の上場企業の成長率が50%以上だった。そのうち、業績が前年比で増加したのは上場86社で全体の80%を占めた。業績が100%以上の増加した上場企業は43社で全体の40%。業績成長率が50~100%の上場企業は19社で全体の18%、業績が前年同期比減少は22社で20%を占めている。
今年第1四半期、非鉄金属業界の上場企業の業績分布は、やはり「上場企業」に集中しているが、分布域は徐々に「中間企業」に移行し、上場企業の業績成長率は低下している。
3.業績は大幅に増加したが、成長率にピークに達する可能性がある:
昨年以降、非鉄金属業界の上場企業全体の純利益は前年同期より大幅に増加したが、業績の成長率はピークに達し、下落階段を迎えている可能性がある。21年、非鉄金属業界の上場企業の年間営業額は前年比35%増、親会社株主に帰属する当期純利益の成長率は前年比158%増、今年第1四半期の上場企業の売上高は前年比54%増、親会社株主に帰属する当期純利益の成長率は130%だった。
非鉄金属産業の中で、アルミ、タングステン業界の上場企業の業績が大幅に改善し、希土類、リチウム業界の業績成長率も大幅に増加し続けている。不安定な地域政治情勢とエネルギー価格の高騰の影響を受け、今年第1四半期、アルミ価格は再び上昇した。今年第1四半期、国内電解アルミの平均価格は22,190元/トンに達し、前年同期比37%増、前年比11%増となった。国内電解アルミニウム産業の平均利益は4,306元/トンに達し、前年同期比59%増、前年比739%増となった。
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