2022年の中国アルミ関連ニューストップ10(パート2)
電解アルミとプリベーク陽極の価格高止まり:
2022年にはウクライナ情勢やエネルギー危機により、世界的な需給逼迫とコスト上昇が予想され、電解アルミの価格が大きく変動した。LMEアルミ相場は3月に過去最高を記録し、4073.5ドル/トンに達した。年間平均価格は2713ドル/トンで、前年比で9.1%のアップ。
当然ながら電解アルミのコストが上昇し、製錬アルミ企業の利益は減少したが、収益は確保できた。22年の中国電解アルミの平均コストは17657元/トン、平均利益は2353元/トン(前年より34%減)。
プリベーク陽極については、2月から6月にかけて高値を更新し、6月には7748元/トンに達し、年間平均価格は6859元/トンで前年比52.1%上昇した。年間平均コストは6625元/トンで、当業者の利益は大幅に改善され、年間平均利益は約592元/トン。2021年比で746%と大幅に増加した。
エネルギー問題で電解アルミの生産は世界的・大規模な生産削減を強いられた:
昨年は通年にわたって、エネルギー不足、生産事故、新型コロナウィルスなどの要因で、世界の電解アルミは年552万トンの減産を余儀なくされた。
このうち、中国以外での生産は年間190万トンの減少、その規模は08年の金融危機時に匹敵した。9割は欧州を中心としたエネルギー価格の上昇によるものだった。一方、中国は362万トンの減少。
ところで国内外の減産に共通する特徴は見られない。海外では2021年第4四半期から減産が開始され、減産は史上稀にみる規模と期間だった。一方中国での減産は短期間で終了し、2022年内に減産した内28%が生産を同年内に再開した。年内に再稼働を果たせなかった部分は2023年内に再開する見込みである。2022年の中国電解アルミの生産能力は4430万トン/年。
電解アルミ生産の「海外進出」が好調、東南アジアにおける生産拡大にも期待:
中国の電解アルミの生産能力は、世界に大きな比重を持つ。しかし、中国における生産能力は4500万トンの「天井」に近づいており、「ダブルカーボン」目標など、中国内で電解アルミの生産能力を拡大する余地はないと認識されている。
そこで、2022年に海外での製錬投資を検討し始めた。「青山グループ」、「南山グループ」など10社の企業が計画している総生産能力は既に数百万トンに達している。近い将来東南アジアにおける新規プロジェクトが耳目を集めるであろう。
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