2022年の中国アルミ関連ニューストップ10(パート3)

押し寄せる投資の波、新エネルギー、電池箔、一体型ダイカスト:

「ダブルカーボン」政策を背景に、電気自動車、太陽光発電事業が爆発的な成長を遂げている。そのためバッテリー箔、バッテリーハウジング、及びアルミ高度加工製品などの需要が高まり供給力に懸念の声がささやかれている。その中にあって、電池用アルミ箔は増産が急がれている。

昨年末までに、国内電池箔企業12社の総生産能力は41万トン/年と前年比53%の大幅増。建設中または建設予定の生産能力は併せて130万トン/年を超える。既存の生産能力の3倍以上の増加が見込まれている。

また、「テスラ」が提唱する一体型ダイカスト技術は、超大型電気自動車用構造部品を生産する画期的な技術を導き、多くの国内企業がこの技術を導入している。「広東鴻図」、「文燦グループ」、「小米汽車」、「NIO(蔚来汽車)」など20社余りの国内大手自動車部品メーカーと自動車新興メーカーで、アルミ原料、大型アルミダイキャスト設備、金型など一体化されたスプライチェーンが構築されている。

海外需要の回復。過去最高のアルミ製品輸出量:

2022年上半期、新型コロナウィルス、露のウクライナ侵攻とこのために起こった欧州のエネルギー危機等によって、世界的にアルミ不足に陥った。このため、2022年中国のアルミニウムの輸出量は初めて600万トンを超え、過去最高の610万トンに達した。

アルミのリサイクルに投資熱、アルミ加工企業の「グリーン化」も加速:

「ダブルカーボン」を背景に、昨年の再生アルミの新規生産能力は1000万トン/年にのぼる見込み。特に、アルミ加工や再生アルミ企業間の提携に耳目が集まった。

2022年、洛陽市の「龍鼎アルミ」は50万トン/年の再生アルミ工場を起工した。更に河南市「明泰アルミ」の70万トン/年の再生アルミや高性能アルミ合金材プロジェクト、「南山アルミ」10万トン/年の高純度アルミリサイクルプロジェクト、「宝武アルミ」再生アルミラインの建設など着実に投資が進捗している。

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