NBS：2021年9月中国のアルミ生産量、5ヶ月連続で減少し315万5千トンに

世界最大のアルミニウム生産国である中国は、2021年9月に308万トンの一次アルミニウムを生産した模様。これは、前月生産量の315万5,000トンから2.4％減少し、前年同期比でも2.1％減少となった。また電力不足が続いており5ヵ月連続で生産量が減少した。

今年、中国のいくつかの地域では、電力供給がひっ迫し必要な電力が得られない状態が続いていた。アルミニウム製錬などのエネルギー集約型産業の電力使用が制限されている。

9月の生産量は2020年6月以来の低水準となった。9月の日次生産量は102,667トンだったが、前月の101,770トンに比べて0.88％増加した。

BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、コリン・ハミルトン氏は、生産制限によって最大で年間300万トンの生産量が減少したと推測している。

中国のアルミニウム生産量が減少したのは、2017年7月から11月までの5ヵ月連続以来。その時は政府が違法な生産能力の増強を取り締まり、ヘイズ（煙害）が発生しやすい都市の汚染を減らすための規制によるものであった。

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