「南山鋁業」の自動車用板材20万トンの生産能力をさらに倍増、アルミ箔プロジェクトを半年前倒しで操業開始

川上と川下産業チェーンを拡大し続けている「南山鋁業」は新しい生産プロジェクトを行った。

10月17日、「南山鋁業」は同社の21,000トンの高性能パワーバッテリーアルミ箔プロジェクトが予定よりも6ヶ月早く稼動したと発表した。これにより、パワーバッテリーホイルのハイエンド製品における同社の市場シェアはさらに拡大することになる。現在、「南山鋁業」の主力製品は、自動車板材、航空板材、パワーバッテリーアルミ箔の3つである。半期報告書の中で、「南山鋁業」の戦略は明確で、現在20万トンの自動車板材の生産能力を持つが、さらに20万トンの生産能力を拡大するつもりである。

航空板材の分野では、「南山鋁業」は、国内の民間航空機の川上・川下協力企業として、国内の大型航空機C919の輸入代替プロセスを後押しした。

一方、2017年以降、「南山鋁業」はパワーバッテリーアルミ箔の一括供給を実現した。近年では、リチウム業界の主要顧客と協力し、高エネルギー密度の電池を製造するための超薄型、高強度、高伸度の要件を満たすことができる引張強度230Mpa以上、伸度3%以上の12ミクロン両光沢面の高性能パワーバッテリーアルミ箔を率先して開発し、中国での最初の一括供給を実現している。現在は、機械的特性が多様化した10ミクロン両光沢面のパワーバッテリーアルミ箔を市場に供給し始めている。

「南山鋁業」は、2021年の半期報告書において、バッテリーアルミ箔市場の開拓に注力し、特に「寧徳時代(CATL)」、「BYD」、「中航鋰電」、「国軒高科」、「億緯鋰能」などの主要顧客への供給比率を拡大し、高水準の安定供給で顧客から広く認知され、中国におけるバッテリーアルミ箔製品の中核サプライヤーの一つとなったと位置付けられている。さらに、上半期には、「南山鋁業」のバッテリーアルミ箔の売上が前年同期比で倍増した。

2021年上半期、「南山鋁業」の主営業収入は125.4億元(前年同期比22.98%増)、親会社に帰属する純利益は15.07億元(前年同期比77.56%増)、控除後の純利益は14.62億元(前年同期比87.36%増)となった。

10月14日、「南山鋁業」は第1~3四半期の業績見通しを発表した。同社は、1月から9月までの純利益(株主帰属)を24億7700万元-26億8700万元とし、75.18%-90.03%の増加を見込んでいる。

「南山鋁業」によると、第1四半期から第3四半期にかけて製品構成の調整を続け、ハイエンド製品の割合が引き続き増加し、そのうち自動車用板材製品は前年同期に比べて大幅に増加し、売上高は8万トンを突破した。さらに、アルミの価格が前年同期に比べて大幅に上昇し、その恩恵を受けた自社製の電解アルミが増益となった。また、アルミナの価格が引き続き上昇し、当社のインドネシアのアルミナプロジェクトが5月に生産を開始したことにより、当社は新たな収益源を得ることができたとされている。

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