2020年の中国のアルミスクラップ（再生アルミ）の現状分析：輸入量は年々減少

アルミスクラップは、リサイクルされたアルミニウムの通称である。前処理の後、再生アルミの一部は冷間加工されアルミ粉末になり、他の部分は重液選別や比重選別を経て再生される。

一次アルミの生産量

「中国のアルミスクラップ業界の動向予測レポート2021-2027」によると、工業用アルミ電解槽で製造されたアルミ溶湯は、精製、静置、ドロス除去を経て、一般的にアルミニウムの含有率が99.8%以下の商業用アルミインゴットに鋳造され、一次アルミと呼ばれている。2020年の中国における一次アルミの生産量は3,708万トンで前年比5.8%増加。一方再生アルミの生産量は745万トンで前年比2.8%増加した。

アルミスクラップの輸入・輸出

中国のアルミスクラップの輸入量は輸出量を超えている。

2020年の中国におけるアルミスクラップの輸入量は823,335トンで前年比41％減少し、輸出量は82トンで前年比92.1％減少している。

また、2020年に中国の最大の輸入先は米国での約173,120トン、次いで香港からの137,140トンとなった。なお、2020年の中国のアルミスクラップ輸入額は10億3,208万1,000米ドルとして前年比436.8%増加し、アルミスクラップ輸出額は20億8,000米ドルで前年比22.5%減少した。一方、2020年、中国によるアルミスクラップ輸入額が最も高かったのは、米国による2億651万米ドルとなり、次いで香港からの1億7505万米ドル、マレーシアからの1億567万5000米ドルとなった。

それに対して、中国のアルミスクラップの輸出地域はドイツ、日本などを挙げられる。その中、2020年に日本に輸出された中国のアルミスクラップは約798トンとして、輸出量の97.3％を占めたほか、輸出金額は2060,760米ドルとなり、輸出金額の98.9％を占めていた。

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