ボディパネルと電池箔向けアルミ生産量 急速な増加

中国非鉄金属加工協会と北京安泰科は共同で、21年のアルミ加工材料と細品種の生産統計を発表した。 アルミ加工材料の総生産量は4470万トンで、前年比6.2％増。そのうち歩留まりで廃棄したアルミ箔を除くアルミニウム加工材料の生産量は3953万トンで、前年比5.8％増、アルミストリップ（廃棄アルミ箔を含む）の生産量は1335万トンで、前年比12.7％の増加。アルミ箔の生産量は455万トンで、前年比9.6％の増加、アルミ押出材生産量は2,202万トンで前年比3.0％増、アルミ線生産量は440万トンで前年比1.1％増、アルミ粉生産量は16万トンで前年比3.0％減、アルミ鍛造品等の生産量は22万トンで前年比7.3％の増加であった。

アルミ製品の分野では、不動産業界の市場低迷とアルミ型枠市場の供給過剰により、21年には建築向けのアルミの生産が大幅に減少し、特に建築用アルミ型枠の生産が大幅に減少した。2021年、建設用アルミ型枠の生産量は55万トンで、前年比52.2％減となる。また、印刷版の基板とアルミ粉末の生産量は若干減少したが、その他分野の生産はプラス成長だった。その中で、「ダブルカーボン」目標達成と省エネ炭酸ガス排出削減の影響によって、太陽光発電、車体パネル、電池箔向けの成長率は著しい。昨年の太陽光発電向け形材の生産量は200万トンで、前年比40.8％増、自動車のボディシートの生産量は30万トンで、前年比100％増であった。電池箔の生産量は14万トンで、前年度比100％増。詳細は以下の通り:

2021年、中国のアルミ押出材の生産量は2202万トン、そのうちアルミ形材生産量は2059万トン、前年比2.8％増、アルミ管材（マイクロチャンネルアルミ平板管を含む）生産量は88万トン、前年比4.8％増、アルミ棒等生産量は55万トン、前年比5.8％の増となった。アルミ形材では、工業用アルミ型材の生産量が679万トンで前年度比10.9％増、建築用アルミ型材の生産量は1,380万トンで前年度比0.7％減となった。

アルミ押出材が施される表面処理の内訳について、押出材2,202万トンのうち表面処理（アルミ押出材製造業者が自ら行う表面処理のみを含む）されたのは1,595万トンで72.4％を占め、されていないのは607万トンで27.6％を占めていた。そのうち、陽極酸化処理分の生産量は前年比16.1％増の360万トン。電気泳動塗装分の生産量は前年比19％減の85万トン。スプレー塗装分の処理量は前年と同じく1,100万トン。フッ素カーボンスプレー分の生産量は前年比16.7％減の50万トン。

工業用アルミ型材のうち、建築用型枠型材の生産量は前年比52.2％減の55万トン。太陽電池用型材の生産量は前年比40.8％増の200万トン。鉄道車両用型材の生産量は前年度と同じく9万トン、３C型材の生産量は前年比10％増の88万トン。新エネルギー車用型材の生産量は33万トン。

一部のアルミ板・帯のうち、2021年中国のアルミ箔ビレットの生産量は前年比9.5％増の517万トン。建築用化粧板の生産量は前年比9.3％増の235万トン。ポップトップアルミ缶・蓋材料の生産量は前年比9.7％増の170万トン。印刷用原板の生産量は前年比3.8％増の50万トン。カーボディ用板材の生産量は前年比100％増の30万トン。

一部のアルミ箔のうち、2021年中国の包装・容器用箔の生産量は前年比9.3％増の235万トン。エアコン用箔の生産量は前年比5.3％増の100万トン。電子機器用箔の生産量は前年比10％増の11万トン。電池用箔の生産量は前年比100％増の14万トンであった。

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