再生アルミ市場 原料不足で低迷 パンデミックで混乱

中国では、感染症が拡大している地域のメーカーが深刻な被害を受けている。現在もっとも被害が重いのは吉林省である。先週現地自動車メーカー5社が生産停止を発表し、再生アルミメーカーの多くも操業を停止して、その影響は更に東北地方の同業者まで広く広がっている。吉林省の他、上海のある大手メーカーは稼働率を40％減らし、江蘇省にある某大手も50％まで下げた。各地のメーカーからは、直接的な被害に加え川下業界にも影響が広がり、現在のところ広東省・山東省・江西省・江蘇省等地域の川下業者からの注文が減少している。また、香港の感染者数が急増したことを受け、香港をハブ港とするある貿易業者によると通関と業務が非常に困難になっているという。

更に国際情勢の影響もあってスクラップの供給が逼迫してきており、自動車メーカーはすでに発注量を減らしている。

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