国内非鉄金属産業の業績底堅い

・国内経済：

中国非鉄金属工業協会は中国製造業について現在の経営状況を次の様に説明している。

第1に、生産指数は引き続き拡大し、11月の中国製造業PMIは49.4％と前月から0.1ポイント低下しこたものの、中国経済は安定している。

第2に、新規受注指数は基本的に横ばいではあるが、市場の需要不足を感じ取る製造企業が60％以上を占め不安がある。

第3に、よくも悪しくも大企業がPMIを牽引している。

加えて、投資、消費、輸出やリバウンドは程度に差はあるが、回復の兆しが見える。

11月の輸出入総額は3.7兆元（前年比1.2％増）に達した一方、不動産投資不調による足かせが強まり、固定資産投資は引き続き減速下にあり、この分野における景気回復が依然喫緊の課題である。

・非鉄金属産業：

10月、非鉄金属10種（アルミ、銅、鉛、亜鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、水銀、マグネシウム、チタン）の生産量は654.5万トンで、前年同月比8.2％増加した。このうち、一次アルミの生産量は前年同月比13.4%増の361.6万トンであった。

11月、銅・鉛価格が前月比・前年同月比ともに上昇、アルミ価格は前月比下落・前年同月比上昇、亜鉛価格は前月比上昇・前年同月比下落した。

また、今年1-11月の市場状況を鑑みると、国際環境はますます複雑かつ厳しくなっており、国際・国内共に需要不足の問題に迫られている。その中にあって、中国非鉄金属工業協会が発表した「2023年第4四半期非鉄企業の信頼感指数」によると、今期は49.0として臨界点の50を下回り、前期より1.5ポイントの下落と厳しさを表す結果だった。

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