中国のアルミナ市場は、価格の高騰により2022年には100万トンの余剰となる見込み

中国のアルミナ市場は、大規模な新規投資と記録的なアルミナ価格の高騰により、来年は101万トンの供給余剰となる可能性がある。

2022年の中国のアルミナ供給量(輸入を含む)は前年比2.6%増の8,030万トン、アルミナ需要は7,929万トンと予測されている。2022年中国のアルミナ供給量は101万トンの余剰となるが、今年は3万トンの供給不足が予測され、2020年も15万トンの供給不足だった。

アルミナの需給バランスの変化については、価格が高騰している中で起きている。中国におけるアルミナの平均現物価格は、今週になって昨年4月に比べて93%増の1トン当たり616ドルを記録したと共に、ニューヨーク商品取引所(COMEX)のアルミナ先物価格は1トン当たり480ドルとして3年ぶりの高値を付けた。

中国国内に既存のアルミナ生産能力は9,015万トンで、さらに940万トンが建設中で、建設予定能力は2,020万トンである。これが完成すれば、国内のアルミナ生産能力は1億2,000万トンを超える。また、中国のメーカーがギニアやインドネシアを中心に建設・計画している海外の生産能力は、さらに1,835万トン増えることを予測されている。

中国が気候変動対策のために排出規制を強化する中、汚染度の高いことで知られるアルミナのプロジェクト計画は不透明だと指摘している。アルミ生産量の伸びが鈍化すると、アルミナの需要も減少する可能性があるため、2021年の4.8%から来年は1%の成長が見込まれている。

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