需給が緩みアルミナ価格が下落

2月も下旬に入りアルミナ価格は下落傾向を示した。春節後、アルミナの主要生産地である広西チワン族自治区でコロナが発生し、同地域の大手アルミナ企業2社が原料供給や輸送問題で減産に追い込まれた。また晉魯豫地域のアルミナ精製工場は冬季オリンピック時の環境規制で一時的に閉鎖され、国内アルミナ市場は供給不足に陥った。年初比で価格は200元/トン上昇し3305元/トンの高値を付けた。その後2月下旬に入り、アルミナ価格は下降した。冬季オリンピックが閉幕し、暖房シーズンが終わりに近づいてくると、停止または減産されていた工場は徐々に操業を回復した。コロナと環境規制の影響が徐々に収まってくると、価格も落ち着きを取り戻した。現在の価格は2,966元/トンで、2月の高値からは339元/トン下落した。

「安泰科」によると、2月末時点で、全国のアルミナ生産能力は9165万トン/年、現行の操業は6796万トン/年、稼働率は74.1%で、前月から8%減少した。2月、山西省、河南省、山東省、広西チワン族自治区がいずれも減産になった。その中で、晉魯豫地域は冬季オリンピックの環境規制によって生産を削減した。広西地域は2月上旬に百色市でのコロナの影響で生産を削減し、特に徳保県にある工場の減産が大きく影響し、生産能力は125万トン/年まで低下した。

全体的に、2月の晉魯豫桂地域のアルミナ企業は約560万トン/年の生産能力を削減した。そのうち、345万トン/年は2月末に相次いで生産を再開した。まだ再開していない企業も3月には生産を再開する予定である。

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