2023年中国電解アルミの操業予想
再開、建設済・生産準備、建設中及び減産見込について
生産再開の予定:
現在、中国で再開が予定される生産能力は235万トンで、主に雲南省、四川省及び貴州省に集中する。生産停止の主因は電力不足であった。省別生産量は、雲南省・昨年9月の減産が124万トン、四川省の再開予定が35万トン、貴州省は再開予定が36万5千トン。一方山西省、広西省及び河南省では、昨年赤字経営に陥り生産停止をやむなくされた電解企業があり、再開の見込が立てられない能力は合計39万5千トンである。
建設済・生産準備中及び建設中:
現在、中国では建設の完成されたもの・生産準備中及び建設中のプロジェクトは5件にのぼる。甘粛省の「中瑞アルミ」、内モンゴル自治区の「白音華」、貴州省の「興仁登高」、貴州省の「元豪アルミ」、貴州省の「華仁新材料」で、合計の生産量は合計72万2千トン。
予想される減産:
水力発電に必要な水不足が主因で、雲南省のアルミ製錬は減産を強いられている(乾季の間で昨年11月から今年の4月まで)。
現在、中国の生産能力が計4017万トン、約1.8%の減産を見込む。(減産後の雲南省の生産能力は329万トン)雲南省の季節(秋と冬は乾季)要因による発電不足も考え、同省9月には再び減産の可能性がある。減産規模は2022年の水準並み想定すれば、2023年中国の電解アルミ生産能力は約4149万トン。前年比+3.6%と見込まれる。
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