雲南省電解アルミ休止中の設備、再稼働の見通し
雲南省では6月下旬前後から、省内のアルミ製錬所に200万Kwの電力を供給する様だとの観測が広まっている。電力の供給大幅アップにより省内のアルミ生産能力が約130万㌧底上げがされると業界内でささやかれている。
2022年9月以降、雲南省は2回にわたる電力供給の制限措置を実施してきた。アラディン(ALD)によれば、現在の省内のアルミ製錬能力は368万トンで、稼働率は69%と、歴史的に見ても低い水準にある。
もしこの噂が現実のものとなれば、雲南省のアルミの生産能力はほぼ400万トンに近づき、2022年9月の減産前の水準に戻る。ただし、増産相当分が製品となり市場に出回るまでのタイムラグを考慮すると7月上旬と予想されている。
現在、アルミニウム市場は「供給過多」の状況で、雲南省の休止再開ニュースが広まると市場のセンチメントに影響を与えることだろう。今の状況下では、上海アルミニウム価格は短期間で弱気に転ずる可能性が強い。
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