鉱物資源13種の世界埋蔵量

去る8日、中国自然資源部中国地質調査局世界鉱物資源戦略研究センターは、本年度版の「世界の鉱物資源埋蔵量」を発表した。推定量は2021年末時点。

今回発表された報告書では、2021年に初めて発表したリチウム、コバルト、ニッケル、錫、カリウムのデータを更新し、更に鉄鉱石、マンガン、クロム、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛、リンの8種を追加。2021年末時点の合計13種の鉱物資源の世界埋蔵量発表の運びとなった。本報告書では、150カ国以上、20,000件を超える鉱業関連データを基に作成された。

本報告書によると、鉄鉱石の埋蔵量は1,643億トン、資源量は5,828億トン。マンガン鉱石の埋蔵量20.34億トン、資源量は80.73億トン(以下、埋蔵量、資源量の順)。クロム鉄鉱石20.42億トン、43.01億トン。銅鉱石8.2163億トン、19.1961億トン。ボーキサイト153億トン、432億トン、鉛7,547万トン、2.7466億トン、亜鉛2.2567億トン、6億3,578万トンと推定されている。

また、報告書により、鉄鉱石、マンガン、クロム、アルミニウム、リン、カリ、リチウムの世界埋蔵量は十分に存在するが、スズ、鉛、亜鉛、ニッケル、コバルト、銅の埋蔵量はまだ十分とは言えない。今後の大きな資金を投入し探査を進める必要があるという。本13種の鉱物資源の埋蔵量における中国の世界シェアについてはバラつきが大きい。その内、スズ、鉛、亜鉛、マンガンの中国埋蔵量は世界シェアの10%以上を占め優位性がある一方、他の9種は世界シェアが比較的低く、中国にはいかにして確保していくか重要課題をはらんだな鉱物資源である。

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