消費低迷のため、「国慶節」前後の電解アルミ蓄積量は20万トン超

中国の建国記念日である「国慶節」明けは、アルミインゴットの在庫が若干積み上がったことが報道された。国慶節期間中には、アルミインゴットの在庫は5万3,000トンとなり、国慶節前より6.4%増加した。国慶節の2週間後には9万8,000トンとなり11.19%増加した。アルミインゴット在庫は、国慶節明けの2週間、増加し続けており、消費低迷の状況が一目瞭然となっている。

国慶節の間、積み増しされる在庫は例年通りである。国慶節の間、保管物流と企業の引き取りの間に時間的なミスマッチが生じ、短期的に在庫は増加する。国慶節明けの1-2週間からは、物流や輸送が徐々に通常に戻り、川下市場の活発により、在庫の減少が加速されることが多く、国慶節で増加した在庫はやがて通例の在庫量に戻ることになる。

しかし、今年は例年と異なり、国慶節期間中の在庫積み増しを大幅に助長した。その理由は、川下市場の不動産・自動車産業の回復が遅いことと、アルミインゴットの輸入量が大幅に増加したこと、および投売り行為が電解アルミの需給バランスに影響を与えた。

総合的に見ると、国慶節前後のアルミインゴット在庫の蓄積は、全体的な供給量の減少より消費量の減少が大きくきいた。その要因は川下需要が予想よりはるかに低い水準であったことによる。

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