11月のマクロ経済とアルミ相場

雲南省や山東省など電力規制が敷かれ、それに続いて内モンゴル、雲南など多くの地域でにおいて電力価格抑制政策がとられた。電解アルミに対する電力供給の引き締めはまだ継続されている。需要面では、流通在庫が101万2,000トンに達しているが、米国が550億米ドルの新規インフラ法案を可決したことで、需要の改善が期待されている。

コスト面では、電力コストの上昇、アルミナやプリベーク陽極の価格上昇により、電解アルミの生産コストも必然的に高くなっている。更に、アルミ市場価格が急落したことに伴い、多くのアルミニウム関連企業の利益が大幅に縮小し、減産の危機にも直面している。また、ロシアがアルミ輸出税を撤廃し、世界的に供給量の増加が予想されると同時に、潤沢な国内在庫と重なり、アルミ価格の底値はまだ見えない。

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