アルミ価格 高止まり予想
第2四半期に入り、一次アルミは在庫の取り崩しが進行、価格は高止まりすると予想している。
その原因は、ロシアのウクライナの侵攻で、欧州のエネルギー価格が高騰しアルミの製錬コストを押し上げていることである。第2四半期に入ったが中国内のアルミの需給は依然タイト。当面の上海相場は22000〜24000元/トンの高止まりが予想される。
昨年、エネルギー消費のダブルコントロールの目標を背景に、電解アルミの生産は低水準に抑制された。今年に入り、南西以外の地域で生産量はほぼ回復した。その理由について、主に製錬工場の利益幅が高くなり企業の生産回復への意欲が強くなったことが挙げられる。この地域でのダブルコントロール目標の達成状況が高く、例えば昨年の単位付加価値当たりのエネルギー消費量が大きく減少したことが増産できたことが背景にある。また雲南地区では、雨季の前で電力の需給はタイトであるものの、地元政府が電力構造を最適化させて、アルミ工場の生産再開を容易にしたこともある。このような要因で、この地域での製錬工場の生産再開が実現したのである。
しかしながら、足元のアルミ消費の出足状況を見ると、前年比減である。それは主に不動産市場が不調で、建材部門の生産再開率は前年同期比2%〜5%減、他の部門の消費量は、前年同期とほぼ同レベルであったことにある。総合的に見ると、消費シーズンがを目前に今後の需要の持ち上がりが予想されている。第2四半期に入り、上海市場での主な契約価格帯は22000〜24000元/トンである。
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