2024年新産業構造調整指導指針を公表
2023年12月末、中国国家発展改革委員会は「2024年産業構造調整指導指針」を公表した。この指針は、奨励、制限、淘汰の3つのカテゴリーで構成されている。まず奨励カテゴリーは、経済の発展を推進させる技術、装置、製品を紹介している。制限カテゴリーは、技術が旧式で業界の基準に適合せず、生産上の安全性が低く、カーボンニュートラルの実現がむつかしい技術、装置、製品を例示している。淘汰カテゴリーは、関連法規に違反し、資源の無駄遣いや環境汚染が激しく、安全リスクの高く、カーボンニュートラルの達成を妨げる技術、装置、製品を列挙している。
尚、この指針で、アルミニウムに関する記述は30箇所に及ぶ。以下重要個所を抜粋する。
1.アルミナに関するもので「ダイアスポアを原料とするアルミナプロジェクトの新設・拡張」を制限カテゴリーに分類している。特にボーキサイト、アルミナ、赤泥などの資源、環境、生態系、安全に関わる問題については慎重な評価が必要である。
2.電解アルミに関するものは引き続き制限カテゴリーに分類されているが今般、「電解アルミプロジェクトの新設・拡張(生産能力置換プロジェクトを除く)」と表現されている。また、15トン未満の再生アルミ用溶解炉を淘汰カテゴリーに分類している。
3.奨励カテゴリーでは、アルミニウムに関する部分に「効率的で消費が少なく、汚染が少ない新型製錬技術の開発;非鉄金属のリサイクル;元素の無駄のない総合的利用;赤泥その他の製錬廃棄物の利用;アルミスラグからのアルミナ抽出やアルミドロス残灰の有効活用;再生可能な非鉄金属材料の開発;航空宇宙、海洋工学、数値制御機械、鉄道交通、核工学、新エネルギー、先進医療、環境保護・省エネ装置」などに使用される軽合金材料が含まれている。自動車産業においては、アルミニウム合金を軽量化材料として引き続き利用すること。今般、一体成型ダイカストが初めて奨励カテゴリーに列挙された。
4.その他奨励カテゴリーにアルミニウム合金が、医療や高齢者向け製品、公共の安全と緊急時の製品、環境にやさしい建材、プレハブ建築、リサイクル可能なパレットの製造と使用、緊急配送物流、リバース・ロジスティクス、環境にやさしい物流施設の建設と運営、軽量化新素材の鋳造品と鍛造品、自動車および鉄道交通の軽量化、航空宇宙用の新型材料の開発と生産などが含まれた。
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