2025年8月中国酸化アルミナ・電解アルミ生産と需給バランス

百川盈孚の統計によると、2025年8月の中国アルミナ生産量は779.3万トンで、前年同月比7.56％増となった。平均日産量は25.14万トンで、2025年7月の日産24.85万トンから0.29万トン増加した。8月のアルミナ供給は、北方では余裕がある一方、南方ではやや逼迫しており、全体としてはやや供給過剰の様相を示した。北方では新規生産能力の稼働によって出荷量が増加し、供給は比較的余裕がある状況であり、一部企業が減産しても影響は限定的であった。これに対し南方では供給の逼迫が続き、電解アルミニウム生産能力の拡大やアルミナ新設能力の投産遅延により現物供給が不足し、さらに一部企業で順次焙焼炉の点検が行われたことから、市場では段階的に供給不足が顕在化した。結果として、日産量は8月にわずかに増加した。

現在、アルミナ企業の稼働率はいずれも高水準にあり、短期的には局所的な供給逼迫の状況に改善は見られず、今後も企業は高稼働を維持する可能性が高い。9月3日の軍事パレードは企業の生産に大きな影響を与えず、ごく一部の企業で焙焼量が減少したのみであり、中長期的な生産量には影響がない。2025年9月のアルミナ供給も依然としてやや過剰気味と見込まれる。さらに南北の価格差が拡大するにつれて、北方のアルミナがより多く南方へ流入する可能性がある。予測では、2025年9月の中国アルミナ日産量は8月をやや上回り、月間生産量は約765万トンに達すると見込まれる。

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