チャイナルコ・自社開発の工程改善

最近のチャイナルコグループの技術躍進が際立っている。子会社である蘇州新長光社は再生アルミ技術と設備分野で大きな飛躍を実現した。同社が開発した多室炉は１サイクルで120トン超の再生アルミ溶湯が処理でき、世界記録を更新した。

同設備はダブルチャンバー炉に比べ原料装入前処理に１工程1増やし、従来の前処理設備と溶解設備を1つの複合機能設備に統合した。廃アルミに付着しているコーティング材、ペンキなどを除去し、不純物の混合を低減し、原料の品質を向上させた。これによりエネルギー消費量と炭素排出量を削減し、再生アルミのリサイクル率をさらに向上させる。

ほかに、同設備にも27％の初期投資、50％の敷地面積、40％の土木建設費、50％の人件費及び50％の設備損失が節約できる。結果として、1トンの再生アルミ生産に約150元の総合的なエネルギーコスト（電気、天然ガスなど）と700〜800元の総合運用コストが節約できる。

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