投融資:「寧徳時代(CATL)」は「上海恩捷」に前渡金、8億5000万人民元

国内のバッテリーセパレーターのトップメーカーである「上海恩捷新材料科技股份有限会社」(「恩捷股份」)による12月24日の発表によると、同社の傘下の子会社である「上海恩捷新材料有限会社」(「上海恩捷」)は「寧徳時代(CATL)」と2021年12月22日に、「前払い金の協議」を締結した。

同契約によると、「寧徳時代(CATL)」及び傘下の会社にパワーバッテリー用のウェットプロセスセパレーターの供給を確保するために、「寧徳時代(CATL)」は「上海恩捷」に8億5,000万人民元の前払金を支払った。「寧徳時代(CATL)」と「上海恩捷」の契約金額は税抜きで51億7800元人民元。前払い金は2022年の毎月、協議で定めた方式から相殺する。

本契約は署名日の2021年12月21日に発効し、満了は2022年12月31日。

契約が順調に運用できれば、両社の合意によって契約を更新する可能性がある。

今回の取引で、急速充放電電池の世界的な大手企業である「寧徳時代(CATL)」が原材料の確保に動いたことは注目される。

12月13日に、「寧徳時代(CATL)」は山東省「聯創産業発展集団股份有限会社」(「聯創産業」)と協力枠組み合意書を締結。その内容は2021年末までに1,700t以上のPVDF製品、2022年末までに7,200t以上のPVDF製品とR142b製品を「聯創産業」から調達すること。

12月17日に、国内のリン酸鉄リチウム材料の大手企業である「江蘇龍蟠科技股份有限会社」(「龍蟠科技」)の子会社である「山東鋰源」と前払い金の協議を締結した。「山東鋰源」の新たなプロジェクトの試運転開始日から2023年12月31日までの間にリン酸鉄リチウムの生産能力(約75,000万t)を確保するために、3億5000百万人民元の前払いした。

数日前の12月20日、「寧徳時代(CATL)」は「鼎盛新材」と電池アルミ箔材料について契約を締結。2021年から2025年までの4年間で512,000t以上の電池アルミ箔を「鼎盛新材」から購入することを合意した。

また、今回を含み、わずか11日間で「寧徳時代(CATL)」が川上の原料面に4回の動きを見せた。

しかし、現在リチウム産業のチェーンに関わる原材料の価格が大幅にに上昇しており、リン酸鉄リチウムやPVDFなどの原材料は不足している。このような環境にあって川上のサプライヤーと緊密に連携し事前に主要な原材料の量を確保することで、サプライチェーンの安定性を強化するのは通例化している。

今回の取引について、「恩捷股份」は次のように述べている。同社のリチウム電池用セパレータの生産能力が拡大することで、セパレータ製品の確保は完全に保証された。今回の契約締結は、同社と「寧徳時代(CATL)」の需給協力関係をさらに強固・拡大し、より大きなウインウインの協力関係を実現する。このことが同社の市場競争力をさらに高めると。

また、当投融資の詳細情報については、当サイトにお問い合わせください。

免責事項について:
・掲載したニュースは、すでに公に発表された諸情報を日本語に翻訳してお届けしています(情報源は問い合わせ可)。
 ニュースの内容は、本サイトがその見解を支持することを意味するものではなく、必ずしも正確性・信頼性を保証するものではありません。
・本サイトに掲載されている文章、画像、音声、映像などの著作権は、原権利者に帰属します。本サイトおよび原権利者の許諾を得ずに、私的複製やアップロードすることはできません。
・本サイトは、本サイトにおけるコンテンツの不適切な複製または引用によって生じた民事上の紛争、行政上の処理、およびその他の損失について責任を負いません。
・本サイトに掲載されている資本市場や上場企業に関する記事は、いかなる投資助言を行うものではなく、投資案件についての助言として利用する場合は、自らの責任で行ってください。
・誹謗中傷、宣伝行為、および法律・当サイトのポリシーなどにより禁止されているコメントは、管理人の裁量によって承認せず、削除することがあります。

コメントを残す

コメントを投稿するには規約をご確認のうえ、会員登録をお願いします。【会員規約】

会員の方はこちらからログインをお願いします。 【ログイン】