中国アルミ電解コンデンサ市場の調査報告

中国のアルミ電解コンデンサ産業は、電子部品産業における重要な産業の一つに数えられている。家電、通信、コンピュータおよび周辺機器、計測器、自動制御、自動車産業、光電子製品、高速鉄道および航空・軍事機器など広い分野で使用されていることは周知のとおりである。

売上高で見ると、2020年のアルミ電解コンデンサ市場におけるトップ2社のシェアは、コンデンサ業界への低い参入障壁に支えられ、前年比で15％の下落をみた。上位の2社は「艾華集団」と「江海株式会社」であるが、2020年の売上高はそれぞれ23億1400万元、20億5200万元であった。

現在、中国のアルミ電解コンデンサ業界は、多数のメーカーがしのぎを削って混在している。川上の材料メーカー（高純度電子用アルミ箔）は、主に「東陽光科」や「新疆衆和」などの強い交渉力を持つ少数のヘッドプレーヤーである。現在、中国のアルミ電解コンデンサは中低価格帯の製品が中心であるが、この製品は供給過多であるが、一方ハイエンドのアルミ電解コンデンサは経常的に供給不足であるが、全体として交渉力は消費者側にゆだねられていると言えるだろう。

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