2023年世界のアルミナバランス均衡、経済次第で上振れリスクも

昨年のアルミナ供給量は中国、中東、ブラジルからが増加した。中国は2022年の世界最大のアルミナ生産国であり、オーストラリアはこれに次いだ。中国とブラジルは、依然として世界の供給力を左右する大きなカギを握っている。今年のアルミナの需要量と価格は、一次アルミの需要、すなわちグローバル経済の趨勢によって決定される。

AlCircle社の最新レポート「アルミ産業の展望」によると、2022年世界のアルミナ生産量は1.392億トンで、2021年の1.386億トンに比べわずかに増加した。

2022年の製錬用アルミナ生産量はわずかに0.07%増加し、1305万トン。アルミナ総生産量の約93.7%を占める。残りのアルミナは化学品向けである。

中国におけるアルミナ生産量の増加は、2022年のグローバル生産量増加分の大部分を占めた。このレポートは、中国の総アルミナ生産量が約7,660万トンであったと指摘している。2022年11月、アルミナ精製工場の稼働率は約79%であり、2022年10月は81%だった。減少した理由は、中国での新型コロナウイルス感染率の上昇、汚染に関連する停止などによるものだった。2022年、中国の世界に占める生産比率は、依然として57%前後だった。

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