Mysteel：2025年9月の中国プリベークドアノード輸出データ簡析

国別で見ると、2025年9月の中国の予焙陽極（※：Prebaked Anode，用于电解铝）輸出先はマレーシア、カナダ、インドネシア、ノルウェーなどが主であった。

• マレーシア向け：4.68万トン、前月比▲28.76%、輸出全体の22.71%
• カナダ向け：3.91万トン、前月比＋105.14%、比率18.99%
• インドネシア向け：3.32万トン、前月比＋26.19%、比率16.12%
• ノルウェー向け：2.44万トン、前月比▲21.44%、比率11.85%

全体として、9月の中国予焙陽極輸出は依然として従来の主要消費国が中心で構造変化は小さく、発運計画の影響により輸出総量は小幅減少した。主要仕向国であるマレーシア向け数量が減少したほか、アイスランド、ノルウェー、サウジアラビア向けも減少。一方、カナダとUAEは増加したが、総体としては減少幅が上回り、9月輸出量は前月比で小幅下落。

国内生産地では、山東省が引き続き安定した供給を維持し、輸出数量は前月比0.31万トン減であるものの全国首位を確保。江蘇省・湖南省は1.5万トン以上を維持し、国内トップ3を形成。 2025年前三季度の予焙陽極累計輸出は168.38万トンで、前年同期比＋10.26万トン。特に2月と8月が突出し、単月21万トン超え。
価格面では、コスト支撑を背景に輸出価格は下げ止まり反発。2025年9月の輸出平均価格は772.3米ドル/トン（前月比＋1.55%）。
短期的には、国内石油コークス価格が上昇局面にあり、予焙陽極の輸出価格には引き続き支撑がある。製造企業の輸出採算は依然として良好で、受注執行は積極的、市場取引も堅調。10月の予焙陽極輸出総量は約20万トン前後で維持される見通し。

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