2024年のアルミ需給と価格予想

今般ゴールドマン・サックス・リサーチはアルミニウム市場に関するレポートを発表した。

今年1~2月の中国一次アルミ輸入総量は前年同期比214.7%増という驚異的な伸びを示し、市場予想をはるかに上回る増加となった。同時に、年率換算のアルミ輸入量は250万トンに迫り、2023年の輸入量を100万トン近く上回った。

ゴールドマン・サックスは、欧米の需要が安定的に推移する一方で、中国市場により多くの一次アルミが輸入され続けていると述べたている。この傾向は、中国経済の回復力と潜在力を反映しているだけでなく、今年の世界アルミ市場の需給ギャップを裏付けるものでもある。

アルミ市場の需給について、ゴールドマン・サックスのアナリストは、供給サイドは生産コストや政策調整など様々な要因の影響を受ける可能性があるものの、全体としては世界の需給ギャップは724万トンの不足を予想している。 このギャップはアルミニウム価格の強力な下支えとなり、今後数年間は上昇基調を維持するだろう。

また同リサーチは、アルミニウム価格の今後の動向について強気な予想を示している。 同リサーチは、ロンドン金属取引所におけるアルミニウム価格は今年末までにトン当たり2,600米ドルに達し、2025年には平均価格がトン当たり2,850米ドルに上昇すると予想している。

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