太陽光発電でアルミ製錬、低炭素化に大きな前進

中国初の太陽光発電によるアルミ製錬プロジェクトは、昨年末に昆明陽宗海グリーンアルミ工業園で試験が開始され、今年5月末には大規模に実用化が開始される。

これにより、中国でアルミ製錬向けに太陽光を利用する取り組みは大きな進展を遂げ、国内のグリーン電力への転換と新しい電力システムへの嚆矢となる。直流電流を交流電流に変換したりまたその逆への変換時に被るエネルギーの損耗をできるだけ減少し、工業生産に向けるグリーンエネルギーの使用レベルを向上させるため、国家電投雲南国際、国家電投科学技術研究院、および雲南アルミ産業は、分散型太陽光直流接続技術を共同開発した。そして今般、昆明陽宗海グリーンアルミ工業園での採用となった。省内における高エネルギー消費産業に対するエネルギー効率の向上、分散型太陽光エネルギーの地産地消、低炭素化に大きく前進することとなった。

更に、この技術は、「雲南アルミ」が紅河、文山、曲靖、昭通などでも採用すべく、実施への設計段階に入っている。また、他の非鉄金属業にも拡大される予定である。「雲南アルミ」の7個所の工場すべてで採用されると、総設置容量は約245MWに達し、年間3億 kWhのグリーン電力が提供され、燃料炭9.2万トンの節約し、二酸化炭素29.9万トンの削減、約5000万元の電気代の節約が実現でき、社会的・経済的・環境的改善を実現することができるのである。

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